フレッド・ヴァルガス
フランスの小説家 (1957 - )
フレッド・ヴァルガス(Fred Vargas、1957年6月7日 - )はフランスの小説家、考古学者。本名はフレデリク・オドワン=ルゾー(Frédérique Audoin-Rouzeau)であり、ヴァルガスというペンネームは映画『裸足の伯爵夫人』でエヴァ・ガードナーが演じた主人公、マリア・ヴァルガス(Maria Vargas)にちなむ。パリ生まれ。
フレッド・ヴァルガス (Fred Vargas) | |
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フレッド・ヴァルガス、2009年 | |
誕生 |
1957年6月7日(67歳) フランス パリ |
職業 | 小説家、考古学者 |
言語 | フランス語 |
ジャンル | ミステリー |
主な受賞歴 |
仏:ミステリ批評家賞 独:ドイツ・ミステリー大賞 英:インターナショナル・ダガー賞 西:アストゥリアス皇太子賞 |
ウィキポータル 文学 |
3人の歴史学者を主人公にした三聖人シリーズやアダムスベルグ警視シリーズでフランスのみならず世界で人気を博している。フランス国内のミステリ賞を多数受賞しているほか、英国推理作家協会(CWA)が2006年に創設したインターナショナル・ダガー賞を3度受賞している。
略歴
編集1996年、『死者を起こせ』でフランス・ミステリ批評家賞を受賞。2000年、『裏返しの男』で再度同賞を受賞。2004年にはアダムスベルグ警視シリーズ第三作Pars vite et reviens tard でドイツ・ミステリー大賞を受賞。
2005年には『裏返しの男』が英国推理作家協会(CWA)主催のゴールド・ダガー賞の候補となり、2006年に同協会がインターナショナル・ダガー賞を創設すると『死者を起こせ』がその第1回受賞作となった。2007年にはアダムスベルグ警視シリーズ第四作Sous les vents de Neptune 、2009年には『青チョークの男』でも同賞を受賞している。2018年アストゥリアス皇太子賞文学部門受賞。
日本では『死者を起こせ』が『2003本格ミステリ・ベスト10』で第8位にランクインした。
日本語訳作品
編集- 三聖人シリーズ
- 死者を起こせ(訳:藤田真利子、創元推理文庫、2002年6月、ISBN 978-4-488-23602-1) (Debout les morts (1995))
- 論理は右手に(訳:藤田真利子、創元推理文庫、2008年4月、ISBN 978-4-488-23604-5) (Un peu plus loin sur la droite (1996))
- 彼の個人的な運命(訳:藤田真利子、創元推理文庫、2012年8月、ISBN 978-4-488-23606-9) (Sans feu ni lieu (1997))
- アダムスベルグ警視シリーズ
- 青チョークの男(訳:田中千春、創元推理文庫、2006年3月、ISBN 978-4-488-23603-8) (L'Homme aux cercles bleus (1991))
- 裏返しの男(訳:田中千春、創元推理文庫、2012年1月、ISBN 978-4-488-23605-2) (L'Homme à l'envers (1999))
雑誌掲載
編集- クリスマス・イヴ(訳:藤田真利子、『紙魚の手帖』vol.14 DECEMBER 2023、東京創元社、2023年12月、ISBN 978-4-488-03119-0)
参考文献
編集- フレッド・ヴァルガス『死者を起こせ』(創元推理文庫、2002年6月) 訳者あとがき(藤田真利子)