ピッツォッケリ(pizzoccheri)は、イタリアロンバルディア州ヴァルテッリーナ地区の名物であるパスタの一種である。蕎麦粉を使用することが特徴に挙げられる。

ピッツォッケリ
ピッツォッケリの調理例

概要

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ヴァルテッリーナ地区はロンバルディア州の最北端であり、スイスとの国境にあたる山岳地帯にある。寒く、土地が痩せていて、小麦の栽培が困難なこの地方では、小麦の代わりにソバが作られてきた。

ピッツォッケリは、日本の二八蕎麦と同様の蕎麦粉8:小麦粉2から、蕎麦粉2:小麦粉1ぐらいで任意の比率の混合蕎麦粉をこね、のし棒などで伸ばして成形することで作られる。幅10ミリメートル、厚さ1.5ミリメートル、長さ70ミリメートルという短冊状をしているショートパスタと呼ぶには長く、ロングパスタにしては短いサイズが特徴。これは、材料に蕎麦粉を用いているため、長く伸ばせないことに由来する。

茹でたキャベツジャガイモ、ピッツォッケリをチーズバターのソースで和えることが多い。

テーリオでは毎年7月と9月に2つの収穫祭であるサグレイタリア語版が開催される。

2016年には欧州連合地理的表示保護(PGI)の認定を受けた[1]

脚注

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  1. ^ Gazzetta Ufficiale della Repubblica Italiana” (4 October 2016). 2024年9月8日閲覧。

関連項目

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