ニック・プント

イタリア系アメリカ人の野球選手 (1977-)

ニコラス・ポール・プントNicholas Paul Punto, 1977年11月8日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴ出身の元プロ野球選手ユーティリティープレイヤー)。

ニック・プント
Nick Punto
セントルイス・カージナルスでの現役時代
(2011年6月28日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州サンディエゴ
生年月日 (1977-11-08) 1977年11月8日(47歳)
身長
体重
5' 9" =約175.3 cm
195 lb =約88.5 kg
選手情報
投球・打席 右投両打
ポジション 内野手
プロ入り 1998年 ドラフト21巡目でフィラデルフィア・フィリーズから指名
初出場 2001年9月9日 モントリオール・エクスポズ
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム イタリアの旗 イタリア
WBC 2009年2013年

経歴

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プロ入りとフィリーズ時代

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1998年MLBドラフト21巡目でフィラデルフィア・フィリーズに入団。

2001年メジャーデビュー。この年は4試合のみの出場に終わったが、打率.400を記録した。

ツインズ時代

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2007年3月17日

2003年12月3日に、エリック・ミルトンとのトレードで、カルロス・シルバボビー・コレッキーと共にミネソタ・ツインズに移籍。

2006年は、1本塁打ながら、打率.290・45打点・17盗塁(失敗は5)と自己最高のシーズンを送り、シカゴ・ホワイトソックスオジー・ギーエン監督に「ピラニア」と称されたしつこいツインズ打線を牽引した。

2007年は、開幕から正三塁手としてプレーするも、打撃不振に陥ってしまった。ルイス・カスティーヨをシーズン途中で放出したこともあり、二塁手と遊撃手もこなしながら、自己最多となる150試合に出場し、16盗塁をマーク。だが、打率.210、出塁率.291と自己ワーストクラスの成績に終わった。

2009年には、イタリア系アメリカ人という事で第2回WBCイタリア代表に選出されている。

カージナルス時代

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2011年1月21日に、セントルイス・カージナルスへ移籍した[1]。この年、自身初めてワールドシリーズを経験した。

レッドソックス時代

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2011年12月14日に、ボストン・レッドソックスへ移籍した[2]

ドジャース時代

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2013年5月29日

2012年8月25日ジョシュ・ベケットエイドリアン・ゴンザレスカール・クロフォードと金銭と共に、ジェームズ・ローニーイバン・デヘスースアレン・ウェブスターと後日発表の2選手(ルビー・デラロサジェリー・サンズ)とのトレードでロサンゼルス・ドジャースへ移籍した[3]

2013年には、2大会連続で第3回WBCイタリア代表に選ばれた。

アスレチックス時代

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2013年11月15日オークランド・アスレチックスと1年契約を結んだ[4]

2014年は主に内野のバックアップとして起用されていたが、8月3日に右ハムストリングの故障で15日間の故障者リスト入りした[5]。9月9日に復帰[6]。この年は73試合に出場し、2本塁打14打点3盗塁、打率.207だった。オフの12月19日に放出された[7]

ダイヤモンドバックス傘下時代

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2015年1月7日に、アリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結んだ[8]。しかし2月20日に引退はしないものの、このシーズンはプレーしないことを表明した。

選手としての特徴

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バントなどの小技も上手く、守備はセカンドサードショートでの起用が主だが、レフトでのプレー経験もあり、とても器用な選手である。

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2001 PHI 4 5 5 0 2 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .400 .400 .400 .800
2002 9 7 6 0 1 0 0 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 3 0 .167 .167 .167 .333
2003 64 99 92 14 20 2 0 1 25 4 2 1 0 0 7 1 0 22 0 .217 .273 .272 .544
2004 MIN 38 103 91 17 23 0 0 2 29 12 6 0 0 0 12 0 0 19 2 .253 .340 .319 .658
2005 112 439 394 45 94 18 4 4 132 26 13 8 7 2 36 0 0 86 9 .239 .301 .335 .636
2006 135 524 459 73 133 21 7 1 171 45 17 5 10 7 47 0 1 68 8 .290 .352 .373 .725
2007 150 536 472 53 99 18 4 1 128 25 16 6 6 3 55 1 0 90 7 .210 .291 .271 .562
2008 99 377 338 43 96 19 4 2 129 28 15 6 5 2 32 1 0 57 10 .284 .344 .382 .726
2009 125 440 359 56 82 15 1 1 102 38 16 3 13 6 61 1 1 70 7 .228 .337 .284 .621
2010 88 288 252 24 60 11 1 1 76 20 6 2 4 3 28 2 1 50 3 .238 .313 .302 .615
2011 STL 63 166 133 21 37 8 4 1 56 20 1 1 6 2 25 3 0 21 3 .278 .388 .421 .809
2012 BOS 65 148 125 14 25 6 0 1 34 10 5 0 2 2 19 0 0 33 5 .200 .301 .272 .573
LAD 22 43 35 6 10 1 0 0 11 0 1 0 2 0 6 0 0 9 0 .286 .390 .314 .705
'12計 87 191 160 20 35 7 0 1 45 10 6 0 4 2 25 0 0 42 5 .219 .321 .281 .602
2013 116 335 294 34 75 15 0 2 96 21 3 3 6 2 33 0 0 67 4 .255 .328 .327 .655
2014 OAK 73 224 198 21 41 7 2 2 58 14 3 1 1 0 25 0 0 56 5 .207 .296 .293 .589
通算:14年 1163 3734 3253 421 798 141 27 19 1050 263 104 36 63 29 386 9 3 651 63 .245 .323 .323 .646
  • 2014年度シーズン終了時

代表歴

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コーチ歴

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脚注

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  1. ^ Cards pick Punto to help with infield defense
  2. ^ Punto joins Red Sox as club bolsters bench
  3. ^ Red Sox, Dodgers Complete Nine-Player Blockbuster” (英語). MLBTradeRumors.com. 2013年10月24日閲覧。
  4. ^ Oakland adds versatile Punto to infield mix
  5. ^ A's Place IF Nick Punto on the DL; Recall 1B Nate Freiman from Sacramento”. MLB.com A's Press Release (August 3, 2014). December 20, 2014閲覧。
  6. ^ A's Reinstate IF Nick Punto from the Disabled List”. MLB.com A's Press Release (September 10, 2014). December 20, 2014閲覧。
  7. ^ Peterson Claimed off Waivers by Cubs; Punto Released”. MLB.com A's Press Release (December 19, 2014). December 20, 2014閲覧。
  8. ^ Cash Kruth D-backs ink veteran infielder Punto to Minor League deal MLB.com (2015年1月8日) 2015年1月24日閲覧

関連項目

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外部リンク

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