ニシキギ属
ニシキギ属(Euonymus)はニシキギ科に属する、落葉性または常緑性の木本。
ニシキギ属 | |||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ニシキギ(花)
| |||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||
Euonymus L. | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
Spindle |
概要
編集葉は対生する。花は緑または黄色で小さくて目立たず、数個が集散花序をつくる。果実は蒴果で3-5裂し、割れると赤橙色の仮種皮を持つ大きな種子が現れよく目立つ。種子は鳥に食われて広がるが、種子には毒性があり食用にはならない。
日本の他にユーラシア大陸、北アメリカ大陸、オーストラリア、マダガスカルなどの温帯、熱帯に分布し、220種ほどからなる。つる性のものもある。東アジアに特に多く分布し、日本には18種ある。
利用
編集果実や落葉樹の紅葉が美しいので栽培されるものが多い。マサキは生け垣に利用され、紅葉の美しいニシキギなども庭や公園に植えられる。
木材も利用される。ヨーロッパではスピンドル(紡錘)に使用された(そのため英語でスピンドルSpindleと呼ぶ)。日本ではマユミ(真弓)を弓の材料にした。
日本の種
編集日本には北海道から琉球諸島まで広く分布する、下記を含む20種以上がある。
- ニシキギ Euonymus alatus (Thunb.) Siebold
- リュウキュウマユミ Euonymus lutchuensis T.Itô
- ヤンバルマユミ Euonymus tashiroi Maxim.
- ニイタカマユミ Euonymus trichocarpus Hayata
- コクテンギ Euonymus tanakae Maxim.
- マサキ Euonymus japonicus Thunb.
- ヒメマサキ Euonymus boninensis Koidz.
- ツルマサキ Euonymus fortunei (Turcz.) Hand.-Mazz.
- ケツルマサキ Euonymus fortunei (Turcz.) Hand.-Mazz. var. villosus (Nakai) H.Hara
- ヒゼンマユミ Euonymus chibae Makino
- ムラサキマユミ Euonymus lanceolatus Yatabe
- マユミ Euonymus sieboldianus Blume
- カントウマユミ Euonymus sieboldianus Blume var. sanguineus Nakai
- アンドンマユミ Euonymus oligospermus Ohwi
- サワダツ Euonymus melananthus Franch. et Sav.
- アオツリバナ Euonymus yakushimensis Makino
- クロツリバナ Euonymus tricarpus Koidz.
- ツリバナ Euonymus oxyphyllus Miq.
- ヒロハツリバナ Euonymus macropterus Rupr.
- オオツリバナ Euonymus planipes (Koehne) Koehne
ギャラリー
編集参考文献
編集- 佐竹義輔他編『日本の野生植物 木本Ⅱ』(1989)平凡社
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)