ナウ・ヒー・シングス、ナウ・ヒー・ソブス

チック・コリアのアルバム

ナウ・ヒー・シングス、ナウ・ヒー・ソブス[注釈 1]』(Now He Sings, Now He Sobs)は、アメリカ合衆国ジャズ・ピアニスト、チック・コリア1968年に録音・発表した、リーダー作としては2作目のスタジオ・アルバム

『ナウ・ヒー・シングス、ナウ・ヒー・ソブス』
チック・コリアスタジオ・アルバム
リリース
録音 1968年3月14日3月19日 ニューヨーク A&Rスタジオ[1]
ジャンル ジャズ
時間
レーベル ソリッド・ステイト・レコード
ブルーノート・レコード(リマスターCD)
プロデュース ソニー・レスター
専門評論家によるレビュー
チック・コリア アルバム 年表
トーンズ・フォー・ジョーンズ・ボーンズ
(1968年)
ナウ・ヒー・シングス、ナウ・ヒー・ソブス
(1968年)
イズ
(1969年)
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背景

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コリアはミロスラフ・ヴィトウスロイ・ヘインズと共に1968年3月14日、19日、27日の計3日間にわたるセッションを行い、本作のオリジナルLPには、14日および19日に録音された曲のうち5曲が収録された[1]。なお、「ナウ・ヒー・ビーツ・ザ・ドラム-ナウ・ヒー・ストップス」は、主なパートは14日の録音だが、イントロのみ19日の録音である[1]。14日録音の「ボッサ」と「マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ」、19日録音の「ジェミニ」と「フラグメンツ」、そして27日に録音された4曲はアウトテイクとなっていたが[1]、これら8曲は1975年にブルーノート・レコードから発売された未発表音源集『サークリング・イン』で日の目を見て、後に本作のリマスターCDにもボーナス・トラックとして収録された[2]

本作のタイトルは、中国の書物『易経』に登場する文言から取られた[2][3]

評価

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タイトル曲は、1999年にグラミーの殿堂入りを果たした[3]。Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「チック・コリアのデビュー作『トーンズ・フォー・ジョーンズ・ボーンズ』(1966年末に制作されたが1968年まで発表されなかった)より1年以上後の録音だが、『ナウ・ヒー・シングス、ナウ・ヒー・ソブス』は、彼が以後長きにわたり重ねていく冒険的なキャリアの、すべての要素を始動させた、真のファースト・アルバムとも呼べる作品である」と評している[4]

収録曲

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特記なき楽曲はチック・コリア作曲。

  1. ステップス-ホワット・ワズ - "Steps - What Was" - 13:54
  2. マトリックス - "Matrix" - 6:29
  3. ナウ・ヒー・シングス-ナウ・ヒー・ソブス - "Now He Sings - Now He Sobs" - 7:09
  4. ナウ・ヒー・ビーツ・ザ・ドラム-ナウ・ヒー・ストップス - "Now He Beats the Drum - Now He Stops" - 10:38
  5. ザ・ロウ・オブ・フォーリング・アンド・キャッチング・アップ - "The Law of Falling and Catching Up" - 2:26

リマスターCDボーナス・トラック

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  1. サンバ・ヤントラ - "Samba Yantra" - 2:41
  2. ボッサ - "Bossa" - 4:44
  3. アイ・ドント・ノウ - "I Don't Know" - 2:43
  4. フラグメンツ - "Fragments" - 4:03
  5. ウインドウズ - "Windows" - 3:12
  6. ジェミニ - "Gemini" - 4:23
  7. パノニカ - "Pannonica" (Thelonious Monk) - 3:00
  8. マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ - "My One and Only Love" (Guy Wood, Robert Mellin) - 3:34

参加ミュージシャン

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脚注

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注釈

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  1. ^ 日本初回盤LP (SR 3029)、2001年再発CD (TOCJ-9360)、2006年再発CD (TOCJ-6835)、2010年再発CD (TOCJ-50044)、2014年再発CD (UCCU-99089)、2016年再発CD (UCCU-5793)の帯に準拠。1977年再発LP (GXC 3165)や1995年再発CD (TOCJ-5959)の帯では『ナウ・ヒー・シングス・ナウ・ヒー・ソブス』と表記されていた。

出典

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  1. ^ a b c d Chick Corea Discography”. Jazz Discography Project. 2020年6月28日閲覧。
  2. ^ a b Warning, Charles (2019年3月14日). “Now He Sings, Now He Sobs: The Yin And Yang Of Chick Corea”. uDiscoverMusic. 2020年6月28日閲覧。
  3. ^ a b The Making Of Chick Corea's 'Now He Sings, Now He Sobs'”. GRAMMY.com. Recording Academy. 2020年6月28日閲覧。
  4. ^ Erlewine, Stephen Thomas. “Now He Sings, Now He Sobs - Chick Corea”. AllMusic. 2020年6月28日閲覧。

外部リンク

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