トーロン族
トーロン族(中国語:独龍族、ピン音:Dúlóngzú、Tvrung、トーロン族)は中国の漢族・チベット族系の少数民族。中国政府に認定されている民族である。人口の大半は雲南省怒江リス族自治州貢山トーロン族ヌー族自治県のサルウィン川河口に居住している。人口は約7400人。
独龍族 | |
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総人口 | |
約7400人 | |
居住地域 | |
雲南省怒江リス族自治州 貢山トールン族ヌー族自治県 | |
言語 | |
漢語・チベット語・ミャンマー語系言語 | |
宗教 | |
アニミズム・キリスト教・仏教 |
歴史
編集人口は約7500人にも満たない小さな民族であるが、古来中国に存在していた民族である。唐の時代では唐朝の管轄であった。名称は古文章に「撬」(きゅう)という記述があり、明・清の頃には「俅」(きゅう)・「曲」とトーロン族の記述が残っている。「独龍」は中華人民共和国建国時に名称が変更された物である。
自治地方
編集自治県
編集言語
編集この民族は文字を持たず、トーロン族独特の言葉を使用する。トーロン族で使用される言語は漢語・チベット語・ミャンマー語系の言語を使用している。文字は持たないため、書物記録は木に縄をかけて行っていた。
文化
編集トーロン族の生活は貧しく、非常に質素な生活である。徹底した氏族社会である為、氏族間の結婚を禁止している。民族服装は黒・白の布で構成される。
かつて顔に刺青を入れる風習があった。
宗教
編集トーロン族は自然には精霊が宿ると考え、アニミズムを信仰している。その他にキリスト教・仏教を信仰している。トーロン族のアニミズムにおける信念は、「すべての生き物には魂がある」である。