ディー・スナイダー(Dee Snider, 1955年3月15日 - )は、アメリカ合衆国出身のロックミュージシャンボーカリスト俳優

ディー・スナイダー
Dee Snider
ドイツ・ヴァッケン公演(2015年8月)
基本情報
出生名 Daniel Snider
生誕 (1955-03-15) 1955年3月15日(69歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ニューヨーク州ニューヨーク
ジャンル ヘヴィメタル
グラムメタル
ハードロック
職業 ミュージシャンボーカリストシンガーソングライター俳優ラジオDJ
担当楽器 ボーカルギター
活動期間 1974年 - 現在
レーベル Koch Records
Razor&Tie
Red River Entertainment
Ear Music
ナパーム・レコード
共同作業者 トゥイステッド・シスター (1976-2016)
Desperado (1988-1990)
Widowmaker (1992-1994)
公式サイト http://www.deesnider.com

同国のロックバンドトゥイステッド・シスター」のフロントマンとして知られる。グラムメタルにおけるステージメイクアップの先駆けでもあり、言動も含め強烈なインパクトを放った。

概要・略歴

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ニューヨーク市のクイーンズ生まれ。父が裁判書記官、母が美術教師という中流家庭に育つ。クリスチャンとして幼少の頃から地元の合唱団に所属し、高校時代まで携わった。

高校卒業後ミュージシャンの道に進み、バンド活動を経験。1976年、まだ無名だったロックバンド「トゥイステッド・シスター」に加入し、芸名も本名のダニエルから"ディー"と改めた。自身のソングライティングがバンドとマッチし、地元ニューヨークで開花する。

 
メイクアップ状態のディー (2007年)

1980年代から女装のヴィジュアルを強調した、グラムメタル(ヘアメタル)の方向に進む。メジャーレーベル「アトランティック・レコード」に所属し、アルバムやシングルでメガヒットを記録。TV出演などメディアの露出と連動した道化キャラクターで、強烈なインパクトを放った[1]

1987年にバンドを脱退し、バーニー・トーメ、クライブ・バーらと結成した「Desperado」、元アリス・クーパーアル・ピトレリらと結成した「Widowmaker」などリーダーバンドを結成。1990年代からはソロ活動やタレント業に加え[2]、俳優も経験した[3]

 
ステージメイクも復活したトゥイステッド・シスター再結成後のライブ

2000年、初のソロアルバム『Never Let the Bastards Wear You Down』を発表。また2000年代には再始動した「トゥイステッド・シスター」に完全復帰し、業界からもレジェンドとしてリスペクトされる存在となる。

2012年、12年ぶりの2ndソロ・企画アルバム『Dee Does Broadway』をリリース[4]

2016年、3rdソロアルバム『We Are the Ones』をリリース[5]。そして同年を最後に「トゥイステッド・シスター」の活動が終了[6]。以降はソロ活動に専念している。

2018年、4thソロアルバム『For the Love of Metal』[7]2021年に5thソロアルバム『Leave a Scar』をリリース[8]

人物・エピソード

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家族

1981年に、衣裳デザイナーだった妻スゼットと結婚。地元ロングアイランドに住居を構え、4人の子供を授かる。長男 Jesse Blaze Sniderもミュージシャンになり、ファンクメタル・バンド「Baptized By Fire」に所属した。孫が高速道路の車中で誕生したという逸話がある[9]

キャラクター

 
道化スタイルを欠かさないディー (2014年)

身長185cm。ドラァグクイーン的な女装やメイク、コミカルなキャラクターで人気を博したのを契機に、タレント業やラジオパーソナリティにも進出している。知性的な反面、反骨精神があって毒舌を吐く一面があり、同郷でメイクアップキャラクターの同業者でもあるロックバンド「キッス」のポール・スタンレーを挑発し、口論合戦を仕掛けたこともある[10]。逆に、ヴィジュアル系の大御所 アリス・クーパーとは親交があり共演歴がある[11]

反骨精神

1980年代トゥイステッド・シスター全盛の頃、ヒット曲「We're Not Gonna Take It」の内容に対し、音楽倫理団体「PMRC」からクレームが付き槍玉に挙げられた。作詞した本人は公聴会に出席し、臆する事なく理路整然と反証した[12]

2015年の米大統領選指名争いで当時候補者の一人だったドナルド・トランプは、トゥイステッド・シスターの楽曲「We're Not Gonna Take It」を選挙運動のBGMに使用した。米音楽業界がトランプに否定的な中『「We're Not Gonna Take It」は反骨の曲だ。現システムを壊そうとしているトランプに合致する』と一度は使用を容認した[13]。しかしトランプの過激な政治的主張や、トランプが白人至上主義者を非難しないことに強く反対の意思を表明し、自身の楽曲を使用しないように求めた[14]

ディスコグラフィ

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ソロアルバム

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  • Never Let the Bastards Wear You Down (2000)
  • Dee Does Broadway (2012) - ショー形態の企画アルバム
  • We Are the Ones (2016)
  • For the Love of Metal (2018)
  • Leave a Scar (2021)

バンド名義

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Twisted Sister
Desperado
  • Bloodied But Unbowed (1996)
  • Ace (2006)
  • Dee Snider Desperado Limited Edition (2009)
Widowmaker
  • Blood and Bullets (1992)
  • Stand by for Pain (1994)

関連項目

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脚注

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  1. ^ トゥイステッド・シスター、歴史を変えた<レディングフェス>映像が登場 - BARKS
  2. ^ トゥイステッド・シスターのディー・スナイダーがカーペット・クリーニングサービスのTV-CMに出演 - amass
  3. ^ トゥイステッド・シスターのディー・スナイダーが米コメディ・ドラマ『Holliston』の劇中で率いるバンドが初のオリジナル曲を披露 - amass
  4. ^ ディー・スナイダー、ブロードウェイ・アルバムは「自滅か大成功か」 - billboard JAPAN
  5. ^ トゥイステッド・シスターのディー・スナイダー 新ソロ・アルバム『We Are The Ones』を10月発売 - amass
  6. ^ トゥイステッド・シスターのフェアウェル・ツアーが終了、最終日11/12メキシコ公演の映像がネットに - amass
  7. ^ ディー・スナイダー 2年振りのソロアルバム!”. HMV (2018年7月). 2018年9月3日閲覧。
  8. ^ Dee Snider(ディー・スナイダー)|ヘイトブリードのジェイミー・ジャスタが再び全面的にバックアップ!3年ぶりのニュー・アルバム『Leave a Scar』が登場”. TOWER RECORDS (2021年8月5日). 2022年02-03閲覧。
  9. ^ トゥイステッド・シスター、D・スナイダーの孫が高速道路で誕生 - BARKS
  10. ^ キッス VS トゥイステッド・シスター - BARKS
  11. ^ アリス・クーパーの歴史を白昼にさらす、衝撃の"ドキュ・オペラ" - BARKS
  12. ^ 第61回 洋楽編 TWISTED SISTER - asobist.com
  13. ^ トゥイステッド・シスター、ドナルド・トランプ候補の曲使用を快諾 - BARKS
  14. ^ 「自分たちの楽曲を使わないで」トランプ大統領に要求した20組のアーティストたち - BUSINESS INSIDER

外部リンク

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