ダスティン・ホフマンになれなかったよ
「ダスティン・ホフマンになれなかったよ」は、大塚博堂の同名義によるデビュー曲である。1976年6月25日発売。同名のアルバム『ダスティン・ホフマンになれなかったよ』もデビューアルバムとして同年8月25日に発売されている。曲中にダスティン・ホフマンの名前や、彼の代表作(「ジョンとメリー」「卒業」)の名前が織り込まれている。
シングル
編集「ダスティン・ホフマンになれなかったよ」 | ||||||||||
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大塚博堂 の シングル | ||||||||||
初出アルバム『ダスティン・ホフマンになれなかったよ』 | ||||||||||
B面 | 坂の上の二階 | |||||||||
リリース | ||||||||||
規格 | 7インチレコード | |||||||||
ジャンル | ニューミュージック | |||||||||
レーベル | フィリップス・レコード | |||||||||
作詞 | 藤公之介 | |||||||||
作曲 | 大塚博堂 | |||||||||
プロデュース | 三浦光紀 | |||||||||
大塚博堂 シングル 年表 | ||||||||||
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エピソード
編集- 博堂が売れなかった頃、ふと寄った本屋で藤公之介の詩集を見つけ、それに自分でメロディをつけた。
- 博堂の葬儀の出棺の時にこの曲が流れた。大塚自身、この曲を「これは自分自身の境遇に似ている」と感じていた。
編曲
編集本曲は、シングルとアルバムで収録時間が違う。シングルでは前奏及び間奏がショートカットされている。シングルバージョンは2003年発売の『大塚博堂 GOLDEN☆BEST 大塚博堂 シングルス』で初CD化する。
収録曲
編集(全作詞:藤公之介/作曲:大塚博堂)
アルバム
編集『ダスティン・ホフマンになれなかったよ』 | ||||
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大塚博堂 の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ニューミュージック | |||
時間 | ||||
レーベル |
フィリップス・レコード ユニバーサルミュージック(2023年盤) | |||
プロデュース | 三浦光紀 | |||
チャート最高順位 | ||||
大塚博堂 アルバム 年表 | ||||
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EANコード | ||||
JAN 4988011505829(1994年盤) JAN 4988031549285(2023年盤) | ||||
『ダスティン・ホフマンになれなかったよ』収録のシングル | ||||
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内容
編集“ハートフルな男が独り…、愛を謳う男大塚博堂のデビューアルバム”と銘打たれた。32歳と言う異例の遅いデビューであるが、レコード会社は32歳だからこその人生経験、大人の世界を歌うアーティストとして、あえてデビューさせた。藤公之介の詩に博堂のメロディをつけ、愛・青春・望郷などを歌う。8は、博堂が尊敬しているジョルジュ・ムスタキ(Georges Moustaki)の曲に、自ら訳詞して歌った曲である。“青春は見送るもの、されど人生は迎えるもの”と言ったテーマもある。編曲陣は、森岡賢一郎、あかのたちお、惣領泰則、奥村チヨ「終着駅」で知られる横内章次、若手の新鋭佐藤準がそれぞれ担当する。
1987年9月30日に『過ぎ去りし想い出は』の収録曲と合同で1枚のCD(タイトルは『ダスティン・ホフマンになれなかったよ〜過ぎ去りし想い出は』)として発売された[2]。ただし、『過ぎ去りし想い出は』の収録曲は容量の関係で4曲未収録となっている[2]。
1994年11月2日に単体でCD化した[3]。
2023年1月25日に、紙ジャケット仕様のCDとして再発売された[4]。
評価
編集リリース時『報知新聞』1976年7月19日付のレコード評「歌詞に映画俳優、外国映画の固有名詞を入れて、アクセントをつけようとしている。おかげで一度聞いただけでメロディが残る。だけど、なぜダスティン・ホフマンなのか分かんないナ。"『いちご白書』をもう一度"は、曲が映画のイメージに合ってよかったけど、この"固有名詞ソング"は、ちょっといただけない。♪『卒業』をおぼえているかい、花嫁を奪って逃げる…とか、非常に説明的な歌詞で、映画のムードをいかしてないもの。歌はインスタント歌手とちがってうまいし、いい声をしてると思うが」[5]。
収録曲
編集# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
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1. | 「結婚する気もないのに」 | 藤公之介 | 大塚博堂 | あかのたちお | |
2. | 「坂道で」 | 藤公之介 | 大塚博堂 | 佐藤準 | |
3. | 「季節の中に埋もれて」 | 藤公之介 | 大塚博堂 | 森岡賢一郎 | |
4. | 「愛されてますか」 | 大塚博堂 | 大塚博堂 | 惣領泰則 | |
5. | 「新宿恋物語」 | 藤公之介 | 大塚博堂 | あかのたちお | |
6. | 「ふるさとでもないのに」 | 藤公之介 | 大塚博堂 | 佐藤準 | |
7. | 「坂の上の二階」 | 藤公之介 | 大塚博堂 | あかのたちお | |
8. | 「ある日恋の終わりが」 | 大塚博堂(訳詞) | ジョルジュ・ムスタキ | 森岡賢一郎 | |
9. | 「一冊の本」 | 藤公之介 | 大塚博堂 | あかのたちお | |
10. | 「色エンピツの花束」 | 大塚博堂 | 大塚博堂 | 横内章次 | |
11. | 「あなたという名の港」 | 藤公之介 | 大塚博堂 | あかのたちお | |
12. | 「ダスティン・ホフマンになれなかったよ」 | 藤公之介 | 大塚博堂 | 惣領泰則 | |
合計時間: |
脚注
編集- ^ 『オリコン・チャートブック LP編 昭和45年 - 平成1年』オリジナル・コンフィデンス、1990年、99頁。ISBN 4871310256。
- ^ a b “大塚博堂 / ダスティン・ホフマンになれなかったよ〜過ぎ去りし想い出は”. CDJournal. 2023年12月13日閲覧。
- ^ “大塚博堂 / ダスティン・ホフマンになれなかったよ (再発)”. CDJournal. 2023年12月13日閲覧。
- ^ “ダスティン・ホフマンになれなかったよ”. UNIVERSAL MUSIC JAPAN. 2023年12月12日閲覧。
- ^ “レコード・ウィークリー 『歌も声もいいが』 大塚博堂『ダスティン・ホフマンになれなかったよ』(シングル・フィリップス)”. 報知新聞 (報知新聞社): p. 18. (1976年7月19日)