セベクヘテプ8世
セベクヘテプ8世(在位:紀元前1645年 - 紀元前1629年頃)は、古代エジプト第二中間期のファラオ。第13王朝もしくは第16王朝に属すと考えられる。
概要
編集即位名はセケムラー・セウセクタウイ。トリノ王名表の記述によれば16年間統治した。Ryholtの説によれば、この頃ヒクソスの第15王朝がメンフィスとデルタ地帯を攻め落とし、下エジプトに残存していた第13王朝を終焉させた。 治世4年目の最期の月、ナイル川が洪水を起こし、神殿も浸水した。王はそれを利用し、原初の水ヌンの中から最初の陸地ベンベンが隆起し、ラーがそこに降り立ったという天地創造の神話を再現するパフォーマンスを行った。
情報源
編集カルナック神殿の分署内から見つかった石碑から知られる。これはアメンヘテプ3世の神殿造営の際、資材として流用されていた。
参考文献
編集- エイダン・ドドソン、ディアン・ヒルトン『全系図付エジプト歴代王朝史』池田裕訳、東洋書林、2012年5月。ISBN 978-4-88721-798-0。
- K.S.B. Ryholt, The Political Situation in Egypt during the Second Intermediate Period, c.1800-1550 BC (Carsten Niebuhr Institute Publications, vol. 20. Copenhagen: Museum Tusculanum Press, 1997).
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