ギベリオブナ
ギベリオブナ(学名:Carassius gibelio)は、コイ目コイ科に属する淡水魚である。
ギベリオブナ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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保全状況評価 | ||||||||||||||||||||||||||||||
NOT EVALUATED (IUCN Red List) | ||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Carassius gibelio (Bloch, 1782) | ||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||||||||
Carassius gibelio gibelio | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
ギベリオブナ | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Prussian carp |
定義
編集ミトコンドリアDNAによる系統解析により、フナ属はゲンゴロウブナ(Carassius cuvieri)、ヨーロッパブナ(Carassius carassius)の順に分岐したことが分かっている[1]。残るフナ属について、最も古く命名されたのは長江の個体群を原種とする[1]キンギョ(Carassius auratus)であるが、動物命名法国際審議会の裁定(Opinion 2027)によりアムール川の個体群をタイプ標本とする本種が保全名とされているため、1種とする場合には日本・長江・アムール川のフナ属全て、2種とする場合には最も古く分岐した[1]。
2012年の研究で、mtDNAチトクロームb遺伝子分析から、本種はヨーロッパ-中国クレードとモンゴルグレードに別れており、単系統を形成していないことから、両グレードは別種である事が示唆された[2]。
同研究で、ギベリオブナのシンタイプは全て失われていた事から、本種のネオタイプとなる標本が指定された。ネオタイプはヨーロッパ-中国クレードである[2]。
分布
編集東アジアの温帯域が原産地。日本には元々いなかったが移入されて分布している。ヨーロッパにも食用に移入され現在ではアジア・ヨーロッパの温帯域に広く分布する。
形態
編集最大で体長45cm、体重3kgになる。体色は普通は銀色だが金色や緋色の色変わりもある。
生態
編集人とのかかわり
編集中国などでは食用に養殖されている。
脚注
編集- ^ a b c H, Sakai. “Morphological and mtDNA sequence studies searching for the roots of silver crucian carp Carassius gibelio (Cyprinidae) from ponds of Sergievka Park, Saint Petersburg, Russia”. Proceedings of the Zoological Institute RAS 315 (3): 352–364 .
- ^ a b Lukáš, Kalous; Jörg, Bohlen; Katerina, Rylková; Miloslav, Petrtýl (2012). “Hidden diversity within the Prussian carp and designation of a neotype for Carassius gibelio (Teleostei: Cyprinidae)”. Ichthyol. Explor. Freshwaters 23 (1): 11-18 .
- ^ Froese, Rainer and Pauly, Daniel, eds. (2009). "Carassius gibelio" in FishBase. June 2009 version.