キ16 (航空機)
概要
編集1935年(昭和10年)頃に陸軍から中島へ開発が指示され[1]、研究が行われた輸送機[2]。燃料を前線基地まで輸送した後に、そのまま地上で戦闘機などに燃料を補給する「燃料補給機」であるとも[1]、人員・資材の輸送を任務とする大型輸送機であるとも言われる[2]。陸軍が輸送機に対して明確な方針を定めていなかった影響もあって、計画は中止されている[2]。
中島では当初、高翼単葉・中島「寿」空冷星型9気筒エンジン双発の新規設計機として計画を進めていたが[3]、中島で国産化が進められていたDC-2輸送機を改造した機体へと変更された[2][4]。燃料補給機としてのキ16の設計は、胴体内のタンクにそれぞれ燃料2,400 L、滑油200 Lを搭載でき、相手が戦闘機であれば6機同時に給油を行うことが可能なものだった[1]。
脚注
編集参考文献
編集- 秋本実『日本陸軍試作機大鑑』酣燈社、2008年、51,150,151,236頁。ISBN 978-4-87357-233-8。
- 歴史群像編集部 編『決定版 日本の陸軍機』学研パブリッシング、2011年、28頁。ISBN 978-4-05-606220-5。