カルロ・マラッタ
カルロ・マラッタ(Carlo Maratta、1625年5月13日 - 1713年12月15日)はイタリアの画家である。カルロ・マラッティ(Carlo Maratti)としても知られる。アンドレア・サッキの工房で学び、祭壇画や壁画を描いた。
カルロ・マラッタ Carlo Maratta | |
---|---|
自画像 | |
生誕 |
1625年5月13日 イタリア、カメラーノ |
死没 |
1713年12月15日 イタリア、ローマ |
略歴
編集イタリア中部、現在のマルケ州のカメラーノでダルマチア出身の家族のもとに生まれた。姓は「Maratta」であるが、イタリアでは「Maratti」という姓のほうが一般的なのでMarattiとも呼ばれることがあった。幼い頃から絵の才能を示し、12歳でローマの画家、アンドレア・サッキの工房に入った。サッキの元で25歳になるまで働き、サッキが研究したラファエロ・サンティなどのスタイルを学んだ。
1650年にはローマのサン・ジュゼッペ・デイ・ファレニャーミ教会(Chiesa di San Giuseppe dei Falegnami)の礼拝堂の祭壇画『羊飼いの礼拝』を描いて、高い評価を得て、教皇アレクサンデル7世にも知られるようになり、教皇からの注文を受けた。1653/1654年にはフィレンツェでも働いた。
アンドレア・サッキの亡くなる少し前の1660年にローマに工房を開き、この工房は繁栄した。マラッタの工房で働いた画家にはフランドル出身の画家、ファン・アウデナールデ(Robert van Audenaerde: 1663–1748)がいる。1864年にはアカデミア・ディ・サン・ルカの会長になった。1704年に教皇クレメンス11世によって騎士の称号を与えられた。
宗教画の他に肖像画も多く描き、版画も制作した。
娘のファウスティーナ・マラッティ(Faustina Maratti: c.1679–1745)は詩人、画家として知られている。
作品
編集-
聖母子(1665)
-
無原罪の御宿り(1689)
ローマ、サンタ・マリア・デル・ポポロ教会の祭壇画 -
Joshua stops the race of the sun
-
聖母子(c.1660)
美術史美術館 蔵 -
ジョヴァンナ・ガルツォーニ - 画家(c.1665)
-
後妻(Francesca Gommi Maratta)の肖像画(c.1690)
クリーブランド美術館 蔵 -
版画
参考文献
編集- Carlo Maratta. In: Hans Vollmer (Hrsg.): Allgemeines Lexikon der Bildenden Künstler von der Antike bis zur Gegenwart. Begründet von Ulrich Thieme und Felix Becker. Band 24: Mandere–Möhl. E. A. Seemann, Leipzig 1930, S. 52–54.
- Ann Sutherland Harris, Eckhard Schaar: Die Handzeichnungen von Andrea Sacchi und Carlo Maratta (= Kataloge des Kunstmuseums Düsseldorf). Düsseldorf 1967.
- Peter Dreyer: Notizen zum malerischen und zeichnerischen Oeuvre der Maratta-Schule. Giuseppe Chiari:Pietro de’Pietri: Agostino Masucci. In: Zeitschrift für Kunstgeschichte. Band 34, Heft 3. Munchen / Berlin 1971, S. 184–207, JSTOR:1481797.
- Luca Bortolotti: MARATTI (Maratta), Carlo. In: Mario Caravale (Hrsg.): Dizionario Biografico degli Italiani (DBI). Band 69: Mangiabotti–Marconi. Istituto della Enciclopedia Italiana, Rom 2007.
- Kurt Zeitler: Zeichner in Rom. Ausstell.Kat., Deutscher Kunstverlag, München 2012.