オールウェイズドリーミング

オールウェイズドリーミング(英:Always Dreaming[1])は、アメリカ合衆国競走馬種牡馬。主な勝ち鞍は2017年ケンタッキーダービー(GI)、フロリダダービー(GI)。

オールウェイズドリーミング
クラシックエンパイア(左)と併走するオールウェイズドリーミング(右)(2017年プリークネスステークス
欧字表記 Always Dreaming[1]
品種 サラブレッド
性別
毛色 黒鹿毛
生誕 2014年2月25日(10歳)
Bodemeister
Above Perfection
母の父 In Excess
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 Santa Rosa Partners[2]
馬主 Brooklyn Boyz Stables,
Teresa Viola Racing Stables Et Al[2]
調教師 トッド・プレッチャーアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国[2]
競走成績
生涯成績 11戦4勝
獲得賞金 $2,415,860[3]
勝ち鞍
GI ケンタッキーダービー 2017年
GI フロリダダービー 2017年
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現役時代

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2017年ケンタッキーダービーのゴール前

2015年9月のキーンランド・イヤリング・セールで馬主エージェントのスティーブ・ヤングによって35万ドルで落札され、Brooklyn Boyz Stablesらの共同所有馬となる[4]。翌2016年7月にデビューするも、2歳時は2戦して3着、2着と初勝利を挙げられないまま休養に入る[3]

2017年1月、3戦目で2着に11馬身半の差つけて初勝利を挙げると、アローワンス競走、フロリダダービーといずれも圧勝を重ね、クラシックの最有力候補に躍り出る。フロリダダービーでの勝ち時計1:47.47は1978年アリダー以降では同レースの最速となる好時計であった[5]。1番人気に支持されたケンタッキーダービーでは2着ルッキンアットリーに2馬身3/4差をつける完勝で世代の頂点に立ち、2012年の同レースでアイルハヴアナザーの2着に敗れた父ボーディマイスターの雪辱を果たした[6]

しかし、二冠制覇を目指して出走したプリークネスステークスでは大本命と目されながら8着と大敗を喫する。敗因はケンタッキーダービーでの激走による疲労とされ[7]ベルモントステークスは回避してジムダンディステークスからトラヴァーズステークスというローテーションが組まれたが、それぞれ5頭立ての3着、12頭立ての9着と精彩を欠いた[3]。体調不良のため、秋のレースには出走しなかった[8]

2018年も現役を続行。しかし、春にGIIを2戦しながら全く良いところを見せることができず、休養に入る。同年9月、現役引退が発表された。引退にあたって、調教師のトッド・プレッチャーは、「私が今まで手がけた馬の中でも最も優れた運動神経を持った馬の1頭だった。その流れるような動きはまるでのようだったよ」とコメントした[4]

競走成績

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以下の内容は、EQUIBASEの情報[3]に基づく。

出走日 競馬場 競走名 距離 着順 騎手 着差 1着(2着)馬
2016.07.01 ベルモントパーク 未勝利 ダ5.5f 3着 I.オルティスJr. Jewel Heist
0000.08.20 サラトガ 未勝利 ダ6f 2着 J.ブラボー クビ Blame Will
2017.01.25 タンパベイダウンズ 未勝利 ダ8f40y 1着 J.ヴェラスケス 11馬身1/2 (Watch Your Words)
0000.03.04 ガルフストリームパーク アローワンス・オプショナルクレーミング ダ9f 1着 J.ヴェラスケス 4馬身 (Charlie the Greek)
0000.11.05 ガルフストリームパーク フロリダダービー G1 ダ9f 1着 J.ヴェラスケス 5馬身 (State of Honor)
0000.05.06 チャーチルダウンズ ケンタッキーダービー G1 ダ10f 1着 J.ヴェラスケス 2馬身3/4 (Lookin At Lee)
0000.05.20 ピムリコ プリークネスステークス G1 ダ9.5f 8着 J.ヴェラスケス Cloud Computing
0000.07.29 サラトガ ジムダンディステークス G2 ダ9f 3着 J.ヴェラスケス Good Samaritan
0000.08.26 サラトガ トラヴァーズステークス G1 ダ10f 9着 J.ヴェラスケス West Coast
2018.03.31 ガルフストリームパーク ハーデカーマイルステークス G2 ダ8f 2着 J.ヴェラスケス 3馬身 Conquset Big E
0000.05.04 チャーチルダウンズ アリシーバステークス G2 ダ8.5f 5着 J.ヴェラスケス Backyard Heaven

種牡馬時代

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2019年からウィンスターファーム種牡馬入りする。ケンタッキーダービー以後の成績不振が響き、初年度の種付け料は同レース勝ち馬としては安価な2万5000ドルに設定された[4]

主な産駒

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血統表

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オールウェイズドリーミング血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ファピアノ系
[§ 2]

Bodemeister
2009 鹿毛
父の父
*エンパイアメーカー
Empire Maker
2000 黒鹿毛
Unbridled Fappiano
Gana Facil
Toussaud El Gran Senor
Image of Reality
父の母
Untouched Talent
2004 鹿毛
Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Parade Queen A.P. Indy
Spanish Parade

Above Perfection
1998 黒鹿毛
In Excess
1987 黒鹿毛
Siberian Express Caro
Indian Call
Kantado Saulingo
Vi
母の母
Something Perfect
1980 鹿毛
Somethingfabulous Northern Dancer
Somethingroyal
Happening Terrang
Lazy Mary
母系(F-No.) 4号族(FN:4-p) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer5×5×4=12.50% [§ 4]
出典
  1. ^ Always Dreaming(USA) 5代血統表 2018年10月2日閲覧
  2. ^ Always Dreaming(USA) 5代血統表 2018年10月2日閲覧
  3. ^ Always Dreaming(USA) 5代血統表 2018年10月2日閲覧
  4. ^ Always Dreaming(USA) 5代血統表 2018年10月2日閲覧

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b Always Dreaming(USA) JBISサーチ
  2. ^ a b c Always Dreaming | Race Record & Form Racing Post 2018年10月2日閲覧
  3. ^ a b c d Horse Profile for Always Dreaming Equibase 2018年10月2日閲覧
  4. ^ a b c Always Dreaming Retires to WinStar. Thoroughbred Daily News(September 5, 2018). 2018年10月2日閲覧
  5. ^ Kentucky Derby winner Always Dreaming retires to WinStar Farm. Horse Racing Nation(September 5, 2018). 2018年10月2日閲覧
  6. ^ Nicole Russo. With Always Dreaming, Bodemeister gets a Derby winner in his first crop. Daily Racing Form(May 8, 2017). 2018年10月2日閲覧
  7. ^ Farewell Triple Crown: Always Dreaming fades in Preakness. USA TODAY(May 20, 2017). 2018年10月2日閲覧
  8. ^ Kダービー馬オールウェイズドリーミング、復帰初戦は2着. JRA-VAN Ver.World(2018年4月2日付). 2018年10月2日閲覧)
  9. ^ ヨウソロ | 競走馬データ. netkeiba.com. 2018年10月2日閲覧

外部リンク

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