オープンネットワーク (産業)
オープンネットワーク(Open network)は、情報通信網や電力・ガスの供給網などネットワーク型公益事業への参入を自由化すること[1]。
定義
編集オープンネットワークとは情報通信網や電力・ガスの供給網などネットワーク型公益事業において新規事業者の参入を自由化することをいう[1]。
欧州連合(EU)では1990年代から域内市場の自由化を進めるプロセスでオープンネットワークが政策として打ち出され単一市場の形成を図ることになった[1]。
→「コンテスタビリティ理論」も参照
鉄道分野
編集鉄道分野では既存のネットワークを利用した鉄道事業への新規参入をオープンアクセスといい、ネットワークへのアクセス権(通路利用の権利)を認めたり、鉄道線路を第三者に開放するオープンネットワークを導くことをいう[2]。
鉄道線路を第三者に開放するオープンネットワークにおいても、鉄道車両を保有して鉄道輸送を営む場合もあれば鉄道車両を賃貸して鉄道輸送を営む場合もある[2]。また、鉄道車両を利用する場合でも、参入事業者が自ら動力車を使って列車制御を行う場合とそうでない場合がある[2]。
→「オープン・アクセス・オペレーター」も参照
脚注
編集- ^ a b c 山本哲三「ネットワーク産業のアンバンドリング問題」『早稲田商学』第425号、早稲田商学同攻会、2010年9月、69-120頁、ISSN 03873404、NAID 40017383170、2021年6月1日閲覧。
- ^ a b c 菅野貴樹「鉄道事業における競争政策--第三者の参入についての一考察」『商学討究』第48巻第1号、小樽商科大学、1997年7月、195-221頁、ISSN 04748638、NAID 110000231835、NCID AN00114062、2021年5月1日閲覧。