オーエス技研
株式会社オーエス技研(オーエスぎけん、英:OS Giken Co.,Ltd. )は、日本の自動車部品製造・販売企業。通称はOS技研。約25ヵ国に代理店を持ち主にモータースポーツ向けのクラッチ、LSD、ミッションアッセンブリーなどの駆動系部品を中心にオリジナルエンジンの開発・設計・製造も行っている。また、クラッシックカー・旧車向けの絶版部品や専用設計の「1点モノ」と呼ばれる特注品の製造も行っている。
種類 | 株式会社 |
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略称 | OS技研 |
本社所在地 |
日本 〒702-8001 岡山県岡山市中区沖元464 北緯34度38分20.2秒 東経133度58分53.6秒 / 北緯34.638944度 東経133.981556度座標: 北緯34度38分20.2秒 東経133度58分53.6秒 / 北緯34.638944度 東経133.981556度 |
設立 | 1988年4月8日 |
業種 | 輸送用機器 |
法人番号 | 1260001001383 |
事業内容 | 市販車用部品ならびにモータースポーツ用エンジン、部品、用品、車両の研究、開発、製作及び販売 |
代表者 | 菊地秀武(代表取締役) |
主要株主 | ジーライオングループ |
関係する人物 | 岡﨑正治(創業者) |
外部リンク |
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沿革
編集1973年、岡﨑正治により「岡﨑スピード技術研究所」として創業する。1988年の法人化に伴い、Okazaki Speedの頭文字からオーエス技研へと改称した。
2016年3月より、兵庫県を拠点とする中古車・新車・日本車・輸入車の総合メガディーラー「ジーライオングループ」が資本参加。ジーライオングループの一員として再スタートした。
製品の特徴
編集ハイパワーチューニング車用のクラッチ・LSD・強化ギア・シーケンシャルミッションアッセンブリーなどは、各カテゴリのモータースポーツの場や特許技術を用いたストリートユースでも幅広い車種で使用されている。
元来は市販車をベースにチューニングを施して高馬力化や耐久性の向上を行っていたが、岡﨑正治の志向や技術を生かすことが量産ベースでは難しいことから、独自のエンジンを造るに至った。1980年に9台だけ作られた「TC24-B1」は、当時は採用の少なかった4バルブヘッドツインカムを日産製L28型に組み合わせた製品で、出力に対応できる駆動系パーツも「エンジンを発売した責任」として開発したと岡﨑は述べている[1]。
1980年代から90年代にかけては、ターボの普及やシャシダイナモ(実車馬力測定器)の導入により各チューニングショップが馬力向上を明文化したことから始まるパワー競争が続き、日産・スカイラインGT-Rでは総生産台数よりもオーエス技研製のマルチプレートクラッチセットの出荷数が上回ったという逸話もある[2]。
ジープ系4WD車両のLSDも多種ラインナップしており、ジムニーパーツで知られるタニグチのFAINAL LSDもオーエス技研のOEM製品であり、他複数のOEM製造も行っている。
主な製品
編集- スペシャルエンジン - TC24-B1Z(前記「TC24-B1」の復刻リニューアル[1])に代表されるDOHC4バルブコンプリートエンジン[3]
- レーシングクラッチ - Rシリーズ、ストリートマスターシリーズなど
- ミッション・強化ギア - 国産唯一の[要出典]7速シーケンシャルミッションOS-FR7[4]、6速シーケンシャルミッションOS-88、各種強化クロスギアキット
- LSD - OSデュアルコアLSD、OSスーパーロックLSD
ほかに、高性能エンジンオイルなども開発販売を行っている。
レース活動
編集創業黎明期はオートバイエンジンをチューニングし当時のミニフォーミュラーFLクラスの車両開発も行っていた。1982年、アメリカネバダ州リノで開催されたSCCAプロラリーに、新東京日産が前出のTC24B1エンジンを搭載したDATSUN280Z(日産・フェアレディZの輸出仕様)を田嶋伸博搭乗で参戦した[5]際、車両製作に携わったことが転機となる。
2019年現在も「オカザキスピード」の名称でレースに参加しており、直近では2019JCCA富士ジャンボリーFレースにて優勝[6]。またFレース富士スピードウェイでのコースレコードホルダーでもある[7]。
脚注
編集- ^ a b “35年ぶりに復活した幻の3.2リットル直6エンジンとは”. Auto Messe Web. (2015年12月27日) 2020年1月9日閲覧。
- ^ Motor Fan illustrated vol.90 P87
- ^ Nostalgic SPEED vol.6 p6
- ^ Motor Fan illustrated vol.124 p84
- ^ “Reno International Rally Official Results” (英語). Rally Racing News. 2020年1月9日閲覧。
- ^ “2019 富士ジャンボリー F Result”. 日本クラッシックカー協会. 2020年1月9日閲覧。
- ^ “富士ベストタイム”. 日本クラッシクカー協会. 2020年1月9日閲覧。
- ^ 「パイクスピークでOS技研がサポートする日本人選手がクラス優勝!」フォーミュラD吉原大二郎選手が快挙を達成!WEB OPTION 2021年7月12日閲覧
参考文献
編集- 『ノスタルジックスピード』芸文社、2015年3月1日、6-12頁。ASIN B00SG1NTZI。
- Motor Fan illustrated vol.124. 三栄書房. (2017/2/27). pp. 82-87. ISBN 978-4-7796-3167-2
- Motor Fan illustrated vol.90. 三栄書房. (2014/04/28). pp. 82-87. ISBN 978-4-7796-2127-7
外部リンク
編集- 公式ウェブサイト
- 株式会社OS技研 (OSGikenJapan) - Facebook
- OS GIKEN オーエス技研 - YouTubeチャンネル