オオヤマサギソウ
オオヤマサギソウ(大山鷺草、学名: Platanthera sachalinensis )は、ラン科ツレサギソウ属の多年草。
オオヤマサギソウ | |||||||||||||||||||||
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2016年7月 福島県安達太良山
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分類(APG III) | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Platanthera sachalinensis F.Schmidt | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
オオヤマサギソウ(大山鷺草) |
特徴
編集根はやや肥厚し、長く伸びる。茎は直立し、高さ40-60cmになる。葉は茎に互生し、下方の2枚の葉は大型で表面は光沢があり、葉身の長さ10-20cm、幅4-7cm、倒卵状狭長楕円形で、葉先は鈍頭、基部は細くなり鞘状になって茎を抱く。茎の上方にいくにしたがって葉は小さくなり、鱗片葉になる。
花期は7-8月で、淡緑色の花を茎の先に穂状につけ、下方から開花していく。苞は花よりすこし長い。背萼片は長さ3-3.5mmで狭卵形、側萼片は長さ4-5mmで半切卵形。側花弁は背萼片よりやや短く、半切卵形で肉質。唇弁は長さ5-7mmになり、広線形で後方に反り返る。距は長さ15-20mmになり、細く長く伸びる。
分布と生育環境
編集日本では南千島、北海道、本州、四国、九州に分布し、山地の樹林下に自生する。アジアでは樺太に分布する。
近縁種
編集- オオバナオオヤマサギソウ Platanthera hondoensis (Ohwi) K.Inoue –絶滅危惧IA類(CR)。シノニム Platanthera sachalinensis F.Schmidt var. hondoensis Ohwi
ギャラリー
編集参考文献
編集- 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本Ⅰ単子葉類』(1982年、平凡社)
- 中島睦子著『日本ラン科植物図譜』、2012年、文一総合出版
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)