まだまだあぶない刑事

2005年10月22日に東映系で公開された日本映画

まだまだあぶない刑事』(まだまだあぶないデカ)は、2005年10月22日に東映系で公開された日本映画である。『あぶない刑事』劇場版シリーズの第6作。

まだまだあぶない刑事
監督 鳥井邦男
脚本 柏原寛司
大川俊道
製作 近藤正岳
服部紹男
飯沼伸之
製作総指揮 黒澤満
高田真治
出演者 舘ひろし
浅野温子
仲村トオル
佐藤隆太
窪塚俊介
ベンガル
山西道広
水川あさみ
原沙知絵
木の実ナナ
小林稔侍
柴田恭兵
音楽 遠藤浩二
主題歌 主題歌:orange pekoe「空の庭」
エンディングテーマ:舘ひろし「貴女と…」
挿入歌:柴田恭兵「RUNNING SHOT〜HysteriCa mix〜」
撮影 仙元誠三
編集 只野信也
配給 東映
公開 日本の旗 2005年10月22日
上映時間 108分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 8億1000万円[1]
前作 あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE
次作 さらば あぶない刑事
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概要

前作『あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE』以来、7年振りに製作された劇場版第6作。シリーズ初となる海外ロケが敢行された他、町田・真山両刑事の課長昇進や他港署職員の退職など、シリーズでは初めて本格的にレギュラーメンバーの人事異動が描かれた。

当初は足掛け19年に亘るシリーズの最終作とされていたが、2015年に次作となる劇場版第7作の製作がアナウンスされ、同時にシリーズの終結が正式に宣言された[2]

キャッチコピーは「オマタセ、ベイベー。イッツ・ショータイム。」。

ストーリー

真夜中の韓国釜山。韓国マフィアと国際的ブラックマーケット組織が小型核爆弾の闇取引をしている現場に、7年前に海の藻屑と消えたはずの鷹山と大下が現れる。2人は人知れず潜入捜査官として組織の内偵をしていたのだった。取引の現場は押さえたものの2人が逃走に使用した小型トラックが爆発を起こし、鷹山たちは現場から姿を消す。

それから数日後、2人の姿は横浜にあった。久々の横浜の雰囲気をオープンカフェで味わっていた最中、何者かに50口径の大型ライフルで狙撃される。偶然現場に駆け付けた港署の若手刑事、水嶋と鹿沼に不審者として連行される。港署はすっかり変わってしまい、透は捜査課長(警部)、薫は少年課長(警部)、松村課長は署長(警視正)、深町課長は県警本部長(警視監)にそれぞれ出世。水嶋と鹿沼をはじめ世代交代の波を感じる中、7年前に2人が逮捕した銀行襲撃事件の犯人・尾藤が脱獄して当時の仲間を次々に射殺する事件が発生。鷹山と大下は水嶋と鹿沼の助けで尾藤を追い詰めていく。

キャスト

  • 鷹山敏樹(神奈川県警横浜港署 捜査課 巡査長):舘ひろし
  • 大下勇次(神奈川県警横浜港署 捜査課 巡査長):柴田恭兵
  • 真山薫(神奈川県警横浜港署 少年課長 警部) :浅野温子
  • 町田透(神奈川県警横浜港署 捜査課長 警部) :仲村トオル
  • 松村優子(神奈川県警横浜港署 署長  警視正):木の実ナナ
  • 田中文男(神奈川県警横浜港署 捜査課):ベンガル
  • 吉井浩一(神奈川県警横浜港署 捜査課):山西道広
  • 美咲涼子(海藤の秘書):原沙知絵
  • 水嶋修一(神奈川県警横浜港署 捜査課 巡査):佐藤隆太
  • 鹿沼渉 (神奈川県警横浜港署 捜査課 巡査):窪塚俊介
  • 結城梨沙(神奈川県警横浜港署 少年課 巡査):水川あさみ
  • 尾藤竜次(脱獄犯):田中哲司
  • 西村裕一:四方堂亘
  • 横田(警察庁警備局長):成瀬正孝
  • 三橋(内閣情報調査室参事官):大沢樹生
  • 愛川史郎(元神奈川県警横浜港署 刑事):飯島大介
  • 海藤:森聖二
  • ウェイトレス:中島知子オセロ
  • 韓国マフィアのボスの女:町本絵里
  • 深町新三(神奈川県警察本部 本部長 警視監):小林稔侍

スタッフ

映像ソフト

DVD

2006年4月21日発売。販売元:VAP

  • カラー本編108分

【デラックス版:3枚組 VPBT12504】

封入特典

  • 60ページブックレット

映像特典

  • DISC1:予告編、TVスポット集
  • DISC2:デカログ(プロダクションノート付メイキング映像集、消えたアドリブ集、3秒TVスポット集、フォトギャラリー、制作発表記者会見、完成披露試写会&舞台挨拶
  • DISC3:インタビュー集(プロフィール画込)、赤レンガ倉庫トークショー、渋谷トークショー、初日舞台挨拶)

【通常版 VPBT12503】

映像特典

  • 予告編、TVスポット集
Blu-ray

2012年9月21日発売。販売元:VAP VPXT-71228/本編108分+特典映像 片面・二層/COLOR/MPEG-4/AVC/16:9ビスタサイズ 1080p High-Definition(本編のみ)/DolbyTrueHD2.0ch

映像特典

  • スタッフ座談会 ~あぶデカをつくった男たち~まだまだ編(丸山昇一×柏原寛司×一倉治雄)、『あぶない刑事』劇場6作品予告編集

地上波放送履歴

2006年10月20日日本テレビ系「金曜ロードショー」で地上波初放送。

補足

  • 冒頭の韓国マフィアとの銃撃戦では、実銃ベースのステージガンが使われ、リアルなガンアクションで話題になった映画『シュリ』のスタッフが携わっている。
  • 終盤のサッカーの試合シーンでは、実際に2005年4月13日に行われたJ1リーグ第5節東京ヴェルディサンフレッチェ広島の試合を撮影して使っている(劇中ではチーム名を東京ユナイテッドと変更して使用)。この試合撮影の際、観客も撮影してそのまま使う予定だったが、当日の気温が10℃と低温だったことが災いし満員状態での撮影ができなかった。そこで4月15日から急遽500人のエキストラを公募し、5月6日に味の素スタジアムにて応援シーンを録りなおした[3]。収録した数百人の群衆をデジタル合成で5万人に増やし、満員のスタジアムシーンを製作した。このエキストラ参加した人には記念のTシャツがプレゼントされた。

脚注

  1. ^ 「2005年度 日本映画・外国映画 業界総決算 経営/製作/配給/興行のすべて」『キネマ旬報2006年平成18年)2月下旬号、キネマ旬報社、2006年、178頁。 
  2. ^ 舘ひろし&柴田恭兵「あぶない刑事」10年ぶり復活「さらば」でついにファイナル - 映画.com、2015年2月3日
  3. ^ 東映『まだまだあぶない刑事』満員のサッカースタジアムシーンの撮影に総計500名のエキストラを大募集! シネマトゥディ 2005年4月15日

外部リンク