ぽぴんは、江戸時代のガラス製の玩具ぽっぴんぽぺんぽべんぽっぺん[1][2]ぽんぴんぴんぽんとも。オランダ伝承の玩具でビードロともいう[1][2]。「ビードロ」の語源は、ポルトガル語のvidro(ガラスの意味)である[3]

左の吹き口から息を吹き込むと、右手前の底(透明な部分)が鳴る

首の細いフラスコのような形をしていて、底が薄くなっており、長い管状の首の部分を口にくわえて息を出し入れすると、気圧差とガラスの弾力によって底がへこんだり出っ張ったりして音を発する[1][2][3]

江戸時代後期に中国から伝わり、明治時代中期に大流行した[3]。正月にビードロを吹くと厄よけになると言われ、正月の縁起物として扱われた時代もあった[3]。しかし、壊れやすいことや怪我をしやすいことから、徐々に縁起物としては扱われなくなった[3]

福岡県筥崎宮放生会では「ちゃんぽん」と呼ばれ、頒布されている。

ぽぴんの登場する作品

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ポッピンを吹く女(喜多川歌麿)

脚注

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