だて正夢
日本のイネの品種名
だて正夢(だてまさゆめ)は、日本のイネの品種名および銘柄名。宮城県の良食味米品種で寒さへの耐性が強く、倒れにくい低アミロース米(含量は10%程度)である[1][2][3]。もちもちとした食感で甘みが強く、冷めても柔らかく甘みが残る[4]。「みやぎ米の夢をかなえた、これぞ天下を取る旨さ。」をキャッチフレーズに、初代仙台藩主の伊達政宗公にちなんで名付けられた[4]。
だて正夢 | |
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属 | イネ属 Oryza |
種 | イネ O. sativa |
交配 | げんきまる × 東1126 |
亜種 | ジャポニカ O. s. subsp. japonica |
品種 | だて正夢 |
開発 | 宮城県古川農業試験場 |
概要
編集2001年(平成13年)、宮城県古川農業試験場で育成を開始(育種目標:ひとめぼれよりさらに粘る=低アミロース極良食味米の交配)、2016年(平成28年)3月に県の水稲奨励品種に指定。2017年(平成29年)7月14日、「だて正夢」のロゴマークを作成[5]。11月7日、販売開始[6][7][8]。ロゴマークは、五穀豊穣を意味する米俵をモチーフに、大地、恵みの雨、収穫、祝祭を表す四色を使ったカラフルなものになっている[4]。
2018年(平成30年)2月28日、日本穀物検定協会の食味ランキング発表(2年連続:特A)[9][10][11]。
- 交配系譜
北陸188号 | まなむすめ[12] | おぼろづき (北海292号) | まなむすめ (東北152号)[13] | ||||||||||||||||||||||||||||
げんきまる[14]
(東北189号) | 東1126 | ||||||||||||||||||||||||||||||
だて正夢 (東北210号) | |||||||||||||||||||||||||||||||
脚注
編集- ^ “食材王国みやぎより、“新たなプレミアム米”が誕生!2018年秋に本格デビューの極良食味品種「だて正夢」”. PR TIMES Inc. (2017年1月23日). 2018年3月2日閲覧。
- ^ “だて正夢&金のいぶき ササニシキ、ひとめぼれという人気ブランド米を生んだ宮城県が次世代を担うと期待する新品種2種の底力とは?”. 日本お米紀行 宮城県. 2018年3月2日閲覧。
- ^ “粘りで勝負、米どころの威信懸けた宮城の「だて正夢」他県ブランド米への危機感から発奮”. 日経トレンディ (2017年12月13日). 2018年3月2日閲覧。
- ^ a b c 株式会社日本食糧新聞社編『全国お米のこだわり銘柄事典』株式会社日本食糧新聞社、2018年4月10日、29頁。
- ^ “「だて正夢」のロゴマークの使用について”. 宮城県. 2018年3月1日閲覧。
- ^ “新ブランド米「だて正夢」いよいよ販売開始!”. 宮城県. 2018年3月1日閲覧。
- ^ “宮城の新ブランド米「だて正夢」お披露目”. 日本経済新聞社 (2017年11月6日). 2018年3月1日閲覧。
- ^ “18年産から本格デビュー 宮城の米新品種「だて正夢」アピール”. yahoo!ニュース. 2018年3月1日閲覧。
- ^ “参考品種”. 日本穀物検定協会. 2018年3月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月16日閲覧。
- ^ “食味ランキング だて正夢2年連続「特A」”. Yahoo!ニュース (2018年2月28日). 2018年3月1日閲覧。
- ^ “<17年度産米・食味ランキング>東北10銘柄が特A 宮城産「だて正夢」も2年連続”. Yahoo!ニュース (2018年3月1日). 2018年3月1日閲覧。
- ^ “品種解説:「まなむすめ」”. 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構. 2018年3月1日閲覧。
- ^ “耐冷・耐病・良質・良食味水稲新品種候補「東北152号」”. 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構. 2018年3月1日閲覧。
- ^ “水稲新品種「げんきまる」について”. 宮城県古川農業試験場. 2018年3月1日閲覧。
参考文献
編集関連項目
編集外部リンク
編集- 宮城米マーケティング推進機構 (miyaginookome) - Facebook
- みやぎのお米 宮城米マーケティング推進機構
宮城米「だて正夢」公式ホームページ https://datemasayume.pref.miyagi.jp/know/story/index.html